電気編 ~鉄道模型の多重制御方式~

交流、直流と来たら、今度は多重制御方式です。
話の流れからおわかりだとは思いますが、多重制御方式というのは交流と直流とを混ぜた方式との事です。
具体的な技術論は抜きにして、これを使うことによって何が変わったのかを解説したいと思います。

多重制御方式を具体的に言うと「同一の線路上の複数の車両を個別に制御する方式の総称」です。
直流・交流は線路上に流すわけですから、全ての車両が同じ動きをする事になりますよね。
しかし多重制御方式によって、それらの車両を個別に制御できるようになります。

また警笛、前照灯・尾灯などの操作も個別に分けることが出来る為、よりリアルな鉄道模型を実現できるようになりました。
現在ではこの方式によって同時に1024台もの車両を同時に操作出来ると言われています。
ここまで来るととてつもなく壮大な鉄道模型が出来上がりそうですよね。

科学の進歩によって鉄道模型はリアリティを増し、より実物に近い動きをするようになりました。
一昔前は高価な玩具、趣味とされていても、現代では芸術とまで言われるのはこういった技術の進歩があったわけです。
鉄道模型で一番面白いのは、もしかするとその歴史にあるのかもしれません。

趣味の鉄道模型