基本編 ~鉄道模型のファインとコース~

ついに基本編最終章となります。
鉄道模型はコースが主流。
この言葉を聞いて、意味が分かる人はもう既に鉄道模型をやっている人ぐらいなものです。
鉄道模型にはファインとコースという対となる言葉があります。
難しそうですが、意味としてはとても簡単なものです。

鉄道模型ははっきり言ってしまえば玩具です。
趣味なのですから当然ですが、玩具、と言うには少々崇高であり、リアリティも感じられるもの、でしょうか。
その分別というのは難しく、実際愛好者同士でも意見の分かれるところなのです。

ファインというのは「細かい」という意味があり、即ち模型をどれだけ実物に近付けられるかという意味で作られた言葉でもあります。
しかしそもそも縮尺を小さくしている以上、限界があります。
それに対してコースというのは「粗い」という意味です。
そもそも鉄道「模型」なのですから、線路から脱線したり、玩具として楽しめないのであれば意味がありません。
そういった点を考慮した時、実物よりも「ゆとり」が必要である為、実物に近付けすぎない、という意味でコースと言われます。

日本人的感覚で行くと、ファインこそが鉄道模型と言われそうですが実際にはコースが主流であり、ファインは特殊とされます。
こうしてみると職人気質の日本人にこそ向いた趣味にも見えてきますね。

趣味の鉄道模型